こんにちは、マサキ工房です。
21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】
外壁塗装の足場の「組み立て・解体」が上手くいかないと、塗装の仕上がりに影響するだけでなくケガや事故の原因にもなります。
僕はこれまで外壁塗装の契約・完工を1,200軒以上経験してきましたが、足場工事の際に発生するトラブルは少なくないです。
これから外壁塗装を検討するかたのなかには、「足場の組み立てと解体は不安?」というかたもいると思います。
この記事では、外壁塗装の足場のトラブルについて、僕自身がこれまでに経験した中から(発生する頻度の高い順に)8つご紹介しています。
記事を読むことで、外壁塗装工事でよく発生する足場のトラブルと対策が分かります。
これから外壁塗装を検討するかたは、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
外壁塗装の足場でよくある8つのトラブル事例と対策
外壁塗装の足場でよくある8つのトラブルを、(発生する可能性の高いものから)順番に対策と合わせて解説します。
1-1.足場をぶつけてカーポートの柱や外壁を傷つけた
足場の「組み立て・解体」のときに、カーポートの柱や外壁に足場材をぶつけて傷つけてしまうことがあります。
外壁の傷は、塗装で隠れてしまう(補修する)ため大丈夫なのですが、問題はカーポートやテラスを傷つけてしまった場合です。
大半は素材がアルミのため、傷あとが目立つことがあります。
このような傷は、足場の作業中には気づかないケースが多く、作業後に「誰が傷つけたのか?」とイタチごっこになるケースが大半です。
「最初から傷は入っていた・・・、いいや、入ってなかった」、という会話が作業員とお客様で繰り返されるケースも実際にありました。
とうぜん、塗装業者の責任になるのですが、小さな傷の修復となると(正直なところ)対応は難しいです。
「対策」としては、足場の組み立て・解体時にはできるだけ「留守にしない」、もしくは「誰か立ち会う人はいるのか?」を塗装業者に確認しておくことをおすすめします。
不在のときに起こりやすいからです。
外壁塗装の足場のトラブル全般に言えることですが、塗装業者の現場管理者が1-2.テラスの屋根材や瓦を破損してしまった
足場の「組み立て・解体」のときに、屋根瓦や屋根材(波板やアクリル板)を破損してしまうこともあります。
屋根瓦を破損してしまった
足場の「組み立て・解体」のときに屋根瓦を破損してしまうトラブルは、”経年劣化が原因”というケースが大半です。
事前に「予備の瓦があるか?」を確認しておきましょう。
もし、予備の瓦がない場合は、”瓦が割れたときの対応”を事前に確認しておくことをおすすめします。
契約まえに確認しておけば、瓦の交換代をサービス(無料)にしてもらいやすいからです。
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>>外壁の足場代とは別料金!屋根足場が必要となる屋根勾配の目安は?
屋根材(波板やアクリル板)の破損
屋根材(波板やアクリル板)の破損は、屋根材ははずさず(そのままの状態で)足場を設置するときに起こりやすいトラブルです。
屋根材を破損した場合は、(大半のケースで)業者の保険(自腹)で取替えしてもらえますが、「追加料金をください!」と言われてしまうケースも考えられます。
「対策」として、(もし屋根材が破損した場合に備えて)「取り換えの費用は負担してくれるのか?」まで確認しておいたほうが良いです。
そうしないと、波板は1枚2,000円前後、アクリル板が1枚20,000円以上の材料費と、これに手間賃を足した数万円の追加料金を請求される可能性もあるからです。
お住まいに屋根材(波板やアクリル板)のあるかたは、注意してください。
1-3.盆栽や花の鉢植え等に足場材をぶつけて割った
盆栽や花の鉢植え等に足場材をぶつけて割った、というのもよくあるトラブルです。
なかにはお客様が長年大切にしていた鉢植え等で、代金の弁償では済まないというケースもあります。
「対策」として、大切にしているものはできるだけ家の中や人目に触れない場所へ移動(保管)するようにしましょう。
そうしないと、足場材は長いもので4~5メートルあるため、注意しながら作業してもぶつけてしまう可能性があるからです。
重労働?とは思いますが、できるだけ意識して片付けしてみてください。
1-4.足場業者の駐車場スペースがない
足場業者の車輛の”駐車スペースがない”という場合には注意が必要です。
駐車スペースがない場合、隣接する道路に駐車して作業をしますが、通行車両(人)や近隣のかたから苦情がでることがあります。
一度、苦情がでてしまうと離れたところに車を移動したり、いったん作業を中止したりする必要があり、足場にかかる時間も長引いてしまいます。
このような苦情の「対策」としては、足場を設置することを事前に近隣住人へ知らせておくことが必須になります。
できれば、塗装業者と一緒にご近所へ挨拶しておくと苦情も少ないです。
ない”というかたは、注意してください。
足場業者の車輛の”駐車スペースが(関連記事)
>>外壁塗装の足場にかかる時間は?組み立てと解体時に不在の場合は要注意!?
1-5.足場を設置する時の音に関する苦情
足場を設置する時に「音がうるさい!」と、ご近所のかたから苦情が出る場合があります。
2つのケースは特に注意してください。
以下隣近所に賃貸物件(アパートや貸家)がある
隣近所に賃貸物件(アパートや貸家)がある場合、事前に”ご挨拶”や「案内文」を投函していても苦情がでることがあります。
ご挨拶に伺っても「会えない」・「案内文を読んでいない」というケースもあるからです。
「対策」として、隣近所に賃貸物件のあるかたは、少なくとも1週間前までには工事のご挨拶をしてもらうよう塗装業者に相談しておきましょう。
「会えない」・「案内文を読んでいない」まま作業を進めると、(音の苦情だけでなく)次の高圧洗浄の際に洗濯物を取り込んでもらえないケースもあるため注意してください。
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隣家の住人が交代勤務で働いている
隣家の住人が交代勤務で働いている場合、(足場作業の日に夜勤明けで寝ていて)「足場を組む音がうるさくて眠れない!」と苦情がでることがあります。
事前にご挨拶に伺うと、「その日は夜勤明けだから静かに作業してくれ!」とか「午後から作業してくれ・・等々」と言われるケースも珍しくないです。
(お互い様とはいえ)隣家の住人が交代勤務で働いている場合は、着工日や作業時間帯などを塗装業者と入念に打ち合わせしましょう。
1-6.強風や豪雨(台風接近)によるトラブル
強風や豪雨(台風接近)による足場のトラブルは、毎年のように起こります。
大半のケースは、飛散防止ネット(メッシュシート)が風であおられ単管が揺れる(倒れる)ことが原因です。
夜中、足場の揺れる音がうるさくて眠れなかった
ビニール養生等が近所へ飛んでしまった
などが、強風時に最も起こりやすいトラブルです。
保険金がでないこともあるため、業者が懸命の努力をするからです。 台風養生をしておかないと、風災害保険の対象にならず
”周囲に家がない・風あたりが強い”というような立地条件の場合、良心的な業者であれば足場をいったん解体するなどの対応もしてくれると思います。
マサキ
僕も過去(21年間)に10軒以上は、台風接近でいったん足場を解体したことがあります。
「対策」として、何かあったときに夜中でも連絡が取れるように、塗装業者との連絡方法を決めておくと良いです。<担当者の携帯番号など>
とくに、台風シーズンに工事を検討するかたは注意してください。
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1-7.隣家の敷地に足場を設置しないといけない
足場を設置するスペース(幅)がせまい場合、隣家の敷地に足場を設置しないといけないケースもあります。
隣家の敷地に足場を設置しないといけないケース(注意点)は、以下に説明する3つです。
狭小地のケース
狭小地の場合、大半は単管やビケ足場で対応することができますが、設置が無理な場合もあります。
足場の組み立て当日に、「敷地に足場を設置させてもらえないだろうか?」と相談しても、大半の人はあまり良い気はしないからです。
「対策」として事前に許可をもらうのはもちろんですが、施主・塗装業者・隣人の3者で(物の移動や設置する面積など)、綿密な打ち合わせをしておいたほうがトラブル防止になります。
許可がもらえない?
隣家の住人に事前相談した場合でも、嫌がらせ?で足場を設置させてもらえないケースが(ごく稀に)あります。
僕の担当したお客様のなかにも、この”嫌がらせ”が(21年間で)2軒ありました。
このときは2軒とも外壁塗装を断念されましたが、以下の法律に基づいて使用する許可をもらうことは可能です。
「土地の所有者は、境界又はその付近において障壁又は建物を築造し又は修繕するため必要な範囲内で、隣地の使用を請求することができる。」
外壁塗装は、建物のリフォーム(修繕)になるため隣地使用権があります。
ただし、隣人の承諾がなければその住家(敷地)に立ち入ることはできないため、許可してもらえない場合は「隣地使用許可」を求めて判決を得る(訴訟する)ことが必要です。
許可をもらえない可能性のあるかたは、今後のこともよく考えながら検討しましょう。
足場が道路(歩道)にはみ出してしまう
足場がどうしても道路(歩道)にはみ出してしまうケースがあります。
この場合、警察署に「道路使用許可」・道路管理者(国、都道府県、市区町村)に「道路占用許可」の申請が必要です。
警察署 → 道路使用許可
道路管理者 → 道路占用許可
1~2週間程度かかる、ということも頭に入れておきましょう。
許可がおりるまでの期間が「足場を組むと道路(歩道)にはみ出てしまうのでは?」というかたは、見積もりの段階で塗装業者によく確認してみてください。
1-8.ベランダに干した洗濯物(下着)のトラブル
外壁塗装が終わっても、足場だけが数日間そのままの状態ということも珍しくありません。
足場業者の工事日程が、たくさん詰まっていて忙しいことが主な原因です。
このようなケースでは、(あくまでも目安ですが)解体予定日を伝えられます。
そうすると、(まだ解体予定日ではないため)お客様がベランダに洗濯物(下着)を干してから出勤されるケースも多いです。
しかし、足場業者が別の現場がはやく終わったということで、前倒しで足場を解体するケースがあります。
この場合、「洗濯物(下着)を見られたのでは?」ということで、ごく稀にですがトラブルになります。
外壁塗装が終わって足場の解体が後日になるという場合には、見られたくない洗濯物(下着)等は、ベランダや外には干さないほうが良いです。
高圧洗浄までの間隔(日数)が開いてしまう際にも注意してください。
足場を設置してから(関連記事)
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よくある8つの足場トラブルと対策をまとめると以下のとおりです。
- 足場の組み立て・解体時には、できるだけ在宅する
- どうしても不在にする場合は、「誰か立ち会う人はいるのか?(現場管理者の有・無)」を塗装業者に確認しておく
- 庭に大切にしている鉢植えや物を置いている場合は、家の中や人目に触れない場所に移動(保管)しておく
- 足場作業車の”駐車スペース”がなく隣接する道路が4m未満の場合は、事前に隣家だけでなく近隣の住人にも挨拶(案内)しておく
- 近所に賃貸物件(アパートや借家)がある場合は、少なくとも1週間前には挨拶してもらうよう塗装業者に相談する
- 隣家の住人が交代勤務の場合は、事前に塗装業者と着工日や作業時間帯の打ち合わせをする
- 隣家の敷地に足場を設置する場合は、事前に相談したうえで塗装業者・隣家の住人を交えて綿密な打ち合わせをしておく
- 見られたくない洗濯物(下着)は、足場の解体が終わるまでベランダや外には干さない
上記の対策をしておけば、足場のトラブルはほとんど回避できるはずです!
自分で足場を設置する【DIY】はNG!トラブルの原因?
外壁塗装の見積もりをすると、「自分で足場を設置する(DIY)から足場代を安くしてくれないだろうか?」とお客様から言われることがあります。
しかし、これはトラブルの原因になるためNGな行為です。
なぜNGなのかというと、以下の2つの理由があります。
- 足場の設置には資格が必要だから
- 万が一作業員がケガした場合、労災等の保険トラブル(影響)が出るから
2-1.足場の設置には資格が必要
高さ5mの足場の設置作業を行う場合、「足場の組立て等作業主任者」の資格が必要です。
資格のない人が大半だと思いますので、自分で足場を組む行為は遠慮しましょう。
それよりも、足場代を少しでも安く(値引き)してもらうことはできないか?を交渉するほうが賢明です。
平屋の足場代の交渉については、以下の記事で解説しています。
2-2.労災等の保険にトラブル(影響)がでる可能性もある!?
作業員はプロの職人ですので、もし仮に「DIYの足場で塗装してくれ」と言われれば、キレイに仕上げることは可能です。
しかし、高所作業にケガや事故はつきものです。
もし、ケガや事故に遭った場合は、労働者災害補償保険(労災保険)を使って通院(入院)をします。
では、万が一作業員が落下して死亡してしまった場合には、どうでしょうか?
足場をはじめ現場状況をさまざまな業種(警察・保険関連等)の人達に、詳しく調べられることになります。
「素人が組んだ足場」と分かったら、保険金の支払いにトラブルがでないとも限りません。
塗装業者の信用・信頼も、無くなってしまうことでしょう。
自分で設置した足場(DIY)で死亡事故が起きたとしたら、おそらく当分の間は頭の中がモヤモヤするはずです。
安全を守るためにも、足場は塗装業者に依頼しましょう。
(関連記事)
足場に登って確認するのは絶対NG!死亡事故の事例も!
作業員が休みの日、足場にひとりで登って確認するお客様がいますが、絶対にやめてください。
リフォーム営業マン時代、他の支店の出来事ではありましたが、「ご主人が足場から転落して死亡」という事故がありました。
それ以来、担当するお客様には、「足場には決して登らないでください!」とお願いしています。
おそらくですが、ニュースや新聞記事に載っていないだけで、全国的に見ればたくさん足場でのケガや上記のような死亡事故は起こっているはずです。
「自分は大丈夫」と思って足場に登ったことが原因!というのは間違いないと思います。
塗装業者(担当者)に確認するようにしてください。
工事期間中に気になる点があった場合、足場には登らず外壁塗装の工事期間中に足場に登って空き巣被害!?
外壁塗装の工事期間中に足場に登って空き巣被害!?にあうこともあるため要注意です。
気をつけなければいけないのは、塗装の仕上げの段階です。
塗装作業の仕上げ(手直し)は、全体を見るために”飛散防止ネット”や”ビニール養生”をはいでしまってから作業を行います。
窓を閉め切った状態から解放されて、開けたくなる気持ちは十分理解できますが、不在にする際には戸締りを忘れないようにしましょう。
足場を解体するまでは、(念のため)2階の戸締りもキチンとしたほうが良いです。
最後に
「外壁塗装の足場でよくある8つのトラブル事例と対策」について解説させて頂きました。
外壁塗装の足場工事の際、この記事の内容を参考にして頂けると幸いです。
外壁塗装の足場のトラブルは、現場管理者が不在のときに起こるケースが大半です。
しかし、契約をもらったら「下請けに任せっきり」という業者も少なくありません。
塗装業者を比較・検討する際には、足場トラブル防止のためにも”現場管理者の有・無”を確認してみてください。
「現場管理者がいる!」というだけで、大半のトラブルは回避することができると思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。