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外壁塗装の『付帯部』はどこまで見積りされる?付帯塗装の費用20選

住宅地の画像
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こんにちは、マサキ工房です。

21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】

パソコン会社員

「○○の塗装は見積りに入ってるのだろうか・・」等と、疑問に思っていませんか?

僕はこれまで、外壁塗装の見積り(商談)を2,000件以上、そのうち1,200軒以上の契約・完工を経験してきました。

外壁塗装と同時に見積りされる「付帯塗装」は、

「A社では見積もりしてあるのに、B社では見積もりされていない!」というケースは珍しくありません。

塗装業者の方針によって、”見積もりする・しない”の基準が違うからです。

とくに、これから外壁塗装の見積りを依頼するかたは注意が必要です。

この記事では、外壁塗装と同時に見積りされる「付帯塗装の費用20」を解説しています。

記事を読むことで、外壁塗装の付帯部20箇所の「単価相場や塗装時の注意点」、サービス工事になりやすいケースなどがわかります。

外壁塗装の見積りを依頼する際、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

外壁塗装の『付帯部』はどこまで見積りされる?

3棟並ぶ2階建て住宅の画像

外壁塗装の見積書には、かならず「付帯部塗装」や「付帯塗装」という項目があります。

これらの項目は、敷地内にあるものや建物の形状・劣化状況など、業者によって見積りの範囲もさまざまです。

僕自身、(お客様から)「ここは見積りに入ってないんですか?」とか、(反対に)「ここは見積りしなくてもよかったのに・・」等といわれた経験もあります。

マサキ

これから、外壁塗装の見積りを依頼されるかたは注意してください。

1-1. 外壁塗装の「付帯部」とは

外壁塗装の「付帯部(ふたいぶ)」とは、外壁と同時に塗装する箇所(部位)のことです。

塗装業者は、外壁と同時に塗装する箇所のことを、「付帯塗装」や「付帯塗装」と呼びます。

「付帯部塗装」と「付帯塗装」のニュアンスの違い

「付帯塗装」と「付帯塗装」は同じ意味ですが、以下のように(少しだけ)ニュアンスが違います。

  • 「付帯塗装」→ 外壁(屋根)以外住宅(建物)の一部を塗装
  • 「付帯塗装」 → 敷地内の外壁(屋根)以外の塗装

たとえば、雨樋を塗装する場合は、住宅(建物)の一部のため「付帯塗装」です。

ブロック塀を塗装する場合は、住宅(建物)の一部ではないため「付帯塗装」、という違いになります。

(業者によって使い方が違うだけのため)どちらの項目で見積りされた場合でも、「外壁(屋根)以外に塗装する箇所」と理解しておくと良いです。

1-2. どこまで見積りされるのが一般的?

外壁塗装の「付帯部」は、どこまで見積りされるのが一般的なのでしょうか?

(結論からいうと)塗装業者の”見積り担当者次第”になります。

マサキ

(経験や知識が豊富で)「おせっかい?な担当者」ほど、”あちこち”見積もりするはずです・・。

そのため、(お客様自身)ある程度は、「外壁塗装と同時に見積りされる箇所」を把握しておくほうが賢明といえます。

そうしないと、お互い無駄な労力(予算を使うことに”なりかねない”からです。

とくに、現場調査による見積りの際、(忙しくて)立ち会うことのできないかたは注意が必要です。

付帯塗装の費用20選

雨戸塗装の画像

ここでは、僕がこれまで経験した外壁塗装の見積り2,000件以上の中から、付帯塗装としてよく見積もりする20箇所を厳選しました。

外壁塗装の見積りを依頼した際、「同時に見積もりされることの多い付帯部(13箇所)」と、「指定したほうがよい付帯部(7箇所)」に分けて解説します。

2-1. 外壁塗装と同時に見積りされる付帯部(13箇所)

外壁塗装と同時に見積りされることの多い「付帯部」は、以下の13箇所です。

  1. 軒天
  2. 破風板(はふいた)・鼻隠し(はなかくし)
  3. 雨樋
  4. 雨戸・戸袋(窓シャッター・BOX)
  5. ベランダ(バルコニー)防水
  6. ベランダ(バルコニー)の手すり笠木
  7. 庇(ひさし)
  8. 土台水切り
  9. 帯板(幕板)
  10. エアコンのダクトカバー(室外機の架台)
  11. 換気フード
  12. ウッドデッキ(濡れ縁)
  13. 鉄・木製のテラス(パーゴラ)

赤文字の箇所は、塗装しないほうがよい素材(アルミ・銅製など)のケースも多いため、見積りされないこともよくあります

また、上記のなかで「不要な箇所」や「DIYの塗装」を考えているかたは、見積もりされる可能性があるため要注意です。

それぞれの「単価相場」や「塗装時の注意点サービス工事なりやすいケースなどを順番に解説します。

単価相場」は、単位(㎡・m・箇所など)に注意してください。

1. 軒天

軒天の説明画像

軒天(のきてん)」とは、外壁よりはみだしだ屋根の軒先の裏(上記画像)のことです。

*(外壁と同様)経年劣化するため、定期的な塗装のメンテナンスが必要になります。

また、「軒天塗装」は足場が必要なため、外壁塗装工事のタイミングで同時に施工するのが一般的です。

外壁塗装の見積りを依頼すると、塗装業者はお客様から指定されない限り付帯塗装”として見積りします。

(軒天にリシン塗装してある等)外壁と同じ塗装をする場合は、外壁塗装の施工価格に含まれるケースもあります。

軒天塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり600~1,500です。

軒天の材質(種類)や使用する塗料などについては、以下の記事でくわしく解説しています。

軒天塗装をしてる画像
軒天塗装に使用する塗料の種類と単価相場【2回塗りの業者が多い理由】この記事では、外壁塗装の付帯部でもある「軒天塗装」について解説しています。実は、軒天塗装は外壁の3回塗りと違って、2回塗りの施工をするケースが大半です。記事を読むことで、軒天塗装の単価相場や2回塗りの業者が多い理由が分かります。...

2. 破風板(はふいた)・鼻隠し(はなかくし)

破風板と鼻隠しの説明画像

破風板(はふいた)」とは、切妻屋根の矢切(△になる部分)に取付けしてある板(上記画像)のことです。

雨樋(横樋)を取付けしてある板のことを、「鼻隠し(はなかくし)」や幕板(まくいた)とも呼びます。

幕板」とは、水平に取付けしてある板のことです。

*「破風板・鼻隠し」も経年劣化するため、定期的な塗装のメンテナンスが必要になります。

(軒天塗装と同様)塗装するには足場が必要なため、外壁塗装工事のタイミングで同時に施工するのが一般的です。

塗装業者は、塗装しないほうがよい素材(銅製など)以外は、お客様から指定されない限り付帯塗装”として見積もりします。

破風板塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり700~1,500です。

破風板・鼻隠しの素材や塗装する際の注意点については、以下の記事でくわしく解説しています。

切妻屋根の2階建て洋風住宅の画像
破風板塗装の単価・費用相場【幕板・鼻隠し(はなかくし)との違い?】この記事では、外壁塗装の付帯部でもある「破風板塗装」について解説しています。じつは、正確にいうと「破風板」と幕板(まくいた)・鼻隠し(はなかくし)は別の部位です。記事を読むことで、部位の違いや破風板塗装の注意点、単価・費用相場が分かります。...

3. 雨樋

塗装した雨樋の画像

戸建住宅に取付ける「雨樋(あまどい)」も、塗装しないほうがよい素材(銅・ステンレス製など)以外は、経年劣化するため定期的な塗装のメンテナンスが必要です。

雨樋塗装」も足場が必要なため、一般的には外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積りされます。

しかし、「雨樋塗装」は塗装業者によって意見がわかれるため注意が必要です。

なかには、外壁塗装時に雨樋は塗装せずに、「経年劣化で破損したら交換したほうがよい!」という意見の業者もあるからです。

マサキ

とくに、建築板金塗装業のかたは”雨樋交換”をすすめるケースが多い印象があります。

そのため、なかには「雨樋塗装」の見積もりをされないすすめられない)ケースもあることでしょう。

雨樋塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり500~1,000です。

雨樋塗装の注意点やよくある質問【Q&A】・雨樋の交換費用については、以下の記事でくわしく解説しています。

電卓を持つ作業服を着た男性の画像
雨樋塗装は交換よりどのくらいお得なのか?【単価・費用相場を比較】この記事では、外壁塗装の付帯部でもある「雨樋塗装」について解説しています。記事を読むことで、雨樋塗装に関する知識や「交換よりどのくらいお得なのか?」が分かります。外壁塗装の見積書を確認する際、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。...

雨樋の色を変えたいかたは、以下の記事を参考にしてみてください。

雨樋の塗装が剥げている住宅の画像
雨樋の色を変える場合は要注意!?【外壁塗装の付帯部】この記事では、外壁塗装の付帯部で「雨樋の色を変える場合の注意点」について解説しています。実は、雨樋の塗装は色を変えない方が失敗しません。外壁塗装1200件以上の色決めの経験をもとに理由を解説します。雨樋の色を決める際、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。...

4. 雨戸・戸袋(窓シャッター・BOX)

雨戸の種類の説明画像

戸建住宅の「雨戸」は、戸袋に収納する「パネル(単板)」とBOXに収納する「窓シャッター」が主流です。

*どちらの場合も、経年劣化するため定期的な塗装のメンテナンスが必要になります。

雨戸塗装」も足場が必要なケースが多いため、外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積りされるのが一般的です。

しかし、築10年前後の外壁塗装の見積りでは、(雨戸が劣化していないケースも多いため)おすすめしない業者も少なくないことでしょう。

雨戸(戸袋)塗装」の単価相場は、以下のようになります。

塗装箇所㎡計算(円/数量計算(円/枚・箇所
雨戸(戸袋)1,000~1,5002,000~4,000
窓シャッター1,000~1,5003,000~5,000
BOX1,000~1,5002,000~3,000

上記のように、「雨戸(戸袋)塗装」は大きさや枚数(箇所)によって、見積もりに使用する単位が業者によって違うため注意が必要です。

マサキ

工事の流れや施工手間(人件費)を考慮するからです。

また、「窓シャッター」の塗装は故障する可能性があるため、ローラーではなく”スプレーガン”による吹き付け塗装をしてくれる業者をおすすめします。

雨戸(戸袋)」におすすめの塗料や塗装方法・よくある質問【Q&A】については、以下の記事でくわしく解説しています。

雨戸塗装の画像
雨戸(戸袋)塗装の費用相場【窓シャッターは要注意!】この記事では、外壁塗装の付帯部でもある「雨戸(戸袋)塗装」について解説しています。じつは、窓シャッターの雨戸は、塗装方法に注意が必要です。この記事を読めば、雨戸の素材別におすすめの塗料や塗装方法・費用相場が分かります。...

5. ベランダ(バルコニー)防水

ベランダ防水作業の画像

ベランダ(バルコニー)の床面は、「グリーンやグレー系」というかたが大半ではないでしょうか?

これは、防水工事の仕上げ作業(塗装)で行う”トップコート”と呼ばれる防水塗料の色になります。

*「トップコート」も経年劣化するため、定期的に「トップコートの塗り替え」もしくは防水層からやり直す「完全防水」の施工が必要です。

「ベランダ防水工事」の判断基準は、(劣化症状が少ない)→ トップコートの塗り替え 、 (劣化症状が多い完全防水となります。

「完全防水」よりも「トップコートの塗り替え」のほうが費用は安いため、外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積りされるのが一般的です。

また、防水工事は「FRP・ウレタン・シート・アスファルト防水」の4種類ありますが、塗装職人の施工できる防水工事は”ウレタン防水”です。

そのため、”ウレタン防水”以外の防水工事は、防水業者の施工(外注)になります。

戸建て住宅のベランダには大半がFRP・ウレタン防水、広いバルコニーの床面などは(塩ビ)シート防水が多いです。

ベランダ(バルコニー)防水」の単価相場は、以下のようになります。

防水の種類トップコート(円/完全防水(円/
FRP2,500~3,0008,000~12,000
ウレタン2,500~3,0004,000~7,000
塩ビシート2,500~3,5007,500~9,000

上記のとおり、「完全防水」よりも「トップコートの塗り替え」のほうが費用は安いです。

外壁塗装のタイミング(サイクル)だと、トップコートの塗り替えで済むケースも多いため、劣化症状が少ない場合でも同時に防水工事することをおすすめします。

ベランダ防水工事」の判断基準となる床面の”劣化症状”や施工方法などについては、以下の記事でくわしく解説しています。

ベランダ床面にウレタン防水の施工をしている画像
ベランダ防水工事の種類と費用相場【トップコートの塗り替えとは?】この記事では、外壁塗装と同時に行う「ベランダ防水工事」について解説しています。ベランダ防水工事は、トップコートの塗り替えだけで済む場合、費用が安くなるのをご存じですか?この記事を読めば、防水工事の種類や工法ごとの単価・費用相場が分かります。...

6. ベランダ(バルコニー)の手すり・笠木

バルコニー手すりの説明画像

近年、ベランダ(バルコニー)の「手すり・笠木」は、上記(画像)のような”アルミ製”が主流です。

マサキ

”アルミ製”は(基本的に)塗装不要です。

鋼板(鉄)製の場合は、外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積りされます。

しかし、ベランダ(バルコニー)の「手すり・笠木」の種類は、大きさや形状が複雑なものなど様々です。

そのため、「1あたり500~1,000」または「1あたり1,000~2,500」を費用相場の目安にしてみてください。

7. 庇(ひさし)

玄関の庇の説明画像

(ひさし)」とは、上記画像の玄関勝手口(下記画像↓)など、出入りするところ等のうえに取付けてある出っ張り部分(雨よけ)のことです。

勝手口の庇の画像
マサキ

近年、「勝手口の庇」は塗装しないほうがよい素材(アルミなど)のケースが多いです。

*色あせやサビが発生している場合は、外壁塗装と同時に見積りされます。

また、下記(画像)のように、窓うえの出っ張りの少ない庇は、「小庇(こびさし・こひさし)」とも呼びます。

小庇の説明画像

*「庇」と「小庇」を分けて見積もりする業者もあるため注意してください。

庇(小庇)塗装」の単価(円/箇所)の相場は、1あたり1,000~1,500円または1箇所あたり2,000~4,000円です。

(雨戸塗装と同様)大きさ・取付け箇所のによって、計算方法が違うため注意しましょう。

8. 土台水切り

土台水切りの説明画像

住宅の土台(基礎)と外壁あいだに取付けてある部材(上記画像)のことを、「土台水切り(どだいみずきり)」と呼びます。

*銅製以外の「土台水切り」は、(色あせ・サビ等)経年劣化するため外壁塗装のタイミングで同時に塗装するのが一般的です。

マサキ

(モルタル外壁など)”土台水切り”のない住宅もあります。

土台水切り塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり200~500円です。

9. 帯板(幕板)

帯板の説明画像

外壁と外壁のあいだに取付けてある板(上記画像)のことを、「帯板(おびいた)」や「幕板(まくいた)」と呼びます。

帯板」は、外壁の一部だから帯板外壁の塗装面積」と思っていませんか?

しかし、「帯板塗装」の見積もりは、以下の2パターンあるため注意が必要です。

  • 外壁と同じ塗料を使用 → 外壁の塗装面積として見積り
  • 外壁と違う塗料を使用 → 付帯塗装として見積り

これは、塗装業者の方針の違いによるものです。

たとえば、2社の相見積もりをして(2社とも10年保証の場合、(一般的には)以下の保証期間になります。

  • 外壁と同じ塗料 → 外壁と同じ10年
  • 外壁と違う塗料 → 外壁より短い保証期間

上記のように、”外壁と違う塗料”で帯板を塗装する場合、外壁より耐用年数(グレード)の低い塗料を使用するケースがほとんどです。

そのため、外壁塗装工事の費用は安くなりますが、(帯板部分の)保証期間は短くなるのが一般的です。

帯板(幕板)塗装」の単価相場は、以下のようになります。

  • 外壁と同じ塗料 → 外壁塗装の単価(円/
  • 外壁と違う塗料 → 1あたり1,000~1,500円
マサキ

帯板のあるお住まいのかたは、十分注意してください!

10. エアコンのダクトカバー(架台)

エアコンのダクトカバーの説明画像

エアコンのダクトカバー」とは、エアコンの配管を隠すため外壁に取付けるカバー(上記画像)のことです。

外壁塗装を行う際には、取外して塗装することも稀にありますが、一般的には取付けた(そのままの)状態で外壁と同じ色(塗料)で塗装するケースが大半です

(ごく稀に)”別料金”の見積りをする業者もあるようですが、外壁塗装の料金に含まれるケースがほとんどだと思います。

マサキ

僕は”別料金”の見積りをしたことがないです。

有料の場合は、「1あたり300~500円位」が適正な金額と言えます。

エアコンの架台

(下記画像のように)外壁や屋根に”架台”を取付けて、エアコンを設置しているかたは注意が必要です。

エアコンの室外機を架台を使用して取付けしてある画像
屋根にエアコンの室外機を取付けしてある画像

*築15~20年以降、”サビが目立つ”ケースもあるからです。

良心的な塗装業者(職人)であれば、(黙って)サービス塗装してくれるケースも多いと思いますが、該当するかたは見積もりの段階で確認することをおすすめします。

有料の場合、(大きさにもよりますが)「1箇所あたり1,000~2,000円位」が費用相場です。

11. 換気フード

換気フードの画像

(キッチン・バス・トイレ等の)屋外に取付けてある「換気フード」は、ステンレス製のものは塗装不要です。

しかし、鋼板・樹脂製(プラスティック)の場合は、(色あせ・サビ等)経年劣化するため定期的な塗装のメンテナンスが必要になります。

*外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積りされるのが一般的です。

換気フード塗装」の単価(円/箇所)の相場は、1箇所あたり1,000~2,000円です。

12. ウッドデッキ(濡れ縁)

ウッドデッキの画像

(僕の場合ですが)「ウッドデッキ(濡れ縁)」は、何度か塗装している痕跡が見受けられる場合には、(念のため)見積もりするかどうか?をお尋ねするようにしています。

マサキ

定期的にDIYの塗装をされているかたが、少なくないからです。

しかし、一般的には(お客様から指定されない限り)、外壁塗装と同時に”付帯塗装”として見積もりする業者のほうが多いと思います。

ウッドデッキ(濡れ縁)塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり2,000~3,500円です。

13. 鉄・木製テラス(パーゴラ)

外壁塗装における付帯部の「テラス」とは、下記(画像)のベランダや1階の洗濯物を干すスペース等に取付けてある屋根アクリル板・波板等の雨よけの庇)のことです。

アルミテラスの説明画像

近年の住宅は上記(画像)のような”アルミ製”が主流ですが、「鉄・木製テラス」のあるお住まいも少なくありません。

また、植物をはわせる目的で取付ける”屋根材のない”ものを「パーゴラ」と呼びます。

パーゴラの説明イラスト
<(イラスト)パーゴラ>

*塗装業者は、お客様から指定されない限り、”付帯塗装”として見積もりするのが一般的です。

しかし、「鉄・木製テラス(パーゴラ)塗装」の費用は、木・鉄材の大きさや長さ・本数によって大きく違います。

そのため、【1間×3尺(約1m82㎝×91㎝)=1万円前後】~【5間×3尺(約9m10㎝×91㎝)=5万円前後】を費用の目安にしてみてください。

1間(けん)=6尺=約182㎝、1尺(しゃく)=約30.3㎝となります。

アルミ・鉄・木製テラスのあるかたは、「屋根材をはずすのかどうか?」など、足場の設置・解体時にも注意しましょう。

>>外壁塗装の足場でよくある8つのトラブル事例【対策と2つのNG行為も解説!】

上記の13箇所は、(お客様から指定されない限り)外壁塗装と同時に見積もりされるケースが大半です。

ウッドデッキ(濡れ縁)などをDIYで塗装する予定のかたは、事前に伝えておきましょう。

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2-2. 見積り依頼時に指定したほうがよい付帯部(7箇所)

外壁塗装の見積もり依頼時に(塗装するORしないを)指定したほうがよい「付帯部」は、以下の7箇所です。

  1. 門扉・外塀(ブロック塀)
  2. 車庫のシャッター(BOX)
  3. 物置
  4. 外柵(金属・木製フェンス)
  5. 鉄骨車庫・階段など
  6. 基礎巾木
  7. 玄関の外灯
マサキ

理由も含め)それぞれ順番に解説します!

1. 門扉・外塀(ブロック塀)

門扉(もんぴ)」や「外塀(そとべい)・ブロック塀」は、塗装されないかたも少なくないため、見積り依頼時に指定したほうがよい付帯部といえます。

門扉(もんぴ)
塗装の剥げた鉄製の門扉の画像
< 鉄製の門扉 >

上記(画像)のような、(サビのひどい)鉄製の門扉の場合、故障して開閉が困難・(穴が開いている等)腐食しているケースが大半です。

そのため、業者の見積り担当者は、(近い将来)「アルミに交換予定なのでは?」(=塗装しても勿体ない)と、どうしても考えてしまいます。

また、下記(画像)くらい”色あせ”している門扉(鋳物)も、一般的には塗装の見積りはしません

鋳物製の門扉の画像
マサキ

門扉塗装」を希望するかたは、事前に指定したほうが良いです。

製の門扉も同じことがいえます。

門扉塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり1,000~1,500円です。

外塀(ブロック塀)
塗装したブロック塀の画像

外塀(ブロック塀)」は、塗装を希望されないかたが意外と多いです。

そのため、外塀(ブロック塀)も「塗装するORしない」を指定したほうが良いといえます。

外塀(ブロック塀)塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり1,800~3,500円です。

単価」は、下地処理(ひび割れ・左官補修などの手間代)や下塗り塗料の缶数によって差がでるため注意してください。

はじめての外塀(ブロック塀)塗装 →「サーフ・フィラー系」、2回目以降の塗装 →「シーラー・サーフ系」の下塗り材を使用するのが適切な工法といえます。

(関連記事)

>>外壁塗装の高圧洗浄はどこまで洗うのが一般的?ブロック塀や土間コンクリートは別料金!?

>>外壁塗装に使用する『下塗り塗料』は何種類?【単価相場と適用下地(外壁)】

2. 車庫のシャッター(BOX)

車庫のシャッターの画像

車庫のシャッター(BOX)」は、手で触ると白い粉がつく(=チョーキング現象)状態のときに塗装するのが理想的です。

しかし、サビが発生していないケースも多いため、塗装を希望されないかたが少なくありません。

そのため、「車庫のシャッター(BOX)塗装」を希望されるかたは、あらかじめ指定したほうが良いです。

ただし、「シャッター塗装」は刷毛やローラーで厚塗りすると、塗装が剥げたときに(開閉できないなど)故障の原因にもなるため注意が必要です。

刷毛やローラーではなく、スプレーガンによる”吹き付け塗装”をしてくれる塗装業者をおすすめします。

また、塗装後は2~3日以上の乾燥期間が必要なため、シャッターを開閉することはできません

マサキ

乾燥期間中の駐車スペースの確保も必要です。

車庫のシャッター(BOX)塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり3,000~5,000円です。

(万が一に備えて)故障した場合の補償も確認しておきましょう。

3. 物置

庭先の物置の画像

上記(画像)のように、”物置”を敷地内に設置しているかたも多いのではないでしょうか?

物置は、外壁塗装のタイミングで塗装しておけば、10年前後は長持ちさせることができます。

しかし、(サビて古くなったら)”買い替え”と考える家庭の割合が多いです。

見積りされないケースのほうが多いため、塗装を希望されるかたは指定したほうが良いと思います。

物置塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり1,800~3,000円です。

(雨戸等)鉄部に使用する塗料)で塗装すると、(材料を別々に仕入れなくてもよいため)安くすることができます。

4. 外柵(金属・木製フェンス等)

住宅の木製フェンスの画像
< 木製フェンス(目隠し)>

外柵(金属・木製フェンス等)」も塗装されないかたの割合が多いため、指定したほうが良い付帯部といえます。

外壁と同時に塗装すると「費用が高くなる」のと、「作業するのに隣の敷地に入らなければいけない」というのも、塗装されない理由のひとつだと思います。

また、下記(画像)のようなサビた金属製(鋳物)のフェンスも、(前述した門扉同様)取替え予定のかたが多いため、塗装を希望するかたは指定したほうが良いです。

住宅の金属製フェンスの画像
< 鉄製(鋳物)の門扉 >

外柵(金属・木製フェンス等)塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり1,000~1,500円です。

外柵の(長さ・高さ・素材)次第で、見積りの計算方法がそれぞれ違うため注意してください。

5. 鉄骨車庫・階段など

鉄骨階段の錆落とし作業の画像

鉄骨車庫・階段など」は、外壁塗装と同時に見積りされるのが一般的ですが、あえて指定したほうが良い付帯部です。

なぜかというと、指定して質問することで見積り担当者の知識・経験が分かるからです。

サビのケレン方法・作業人員の目安くらいは、その場で答えることのできる業者をおすすめします。

マサキ

鉄骨車庫・階段などは、一般の戸建て住宅にあまりないからです。

鉄骨車庫・階段など」の塗装費用は、(鉄骨の大きさ・本数・長さや階段の形状)、サビの度合いやケレン方法(種類)によって大きく違います。

そのため、施工単価は(塗装1あたり1,500~2,500円)・(ケレン1あたり300~2,500円)を目安にしてください。

ケレンの種類単価については、以下の記事でくわしく解説しています。

なぜ費用相場に注意?のイメージ(ボールペンと電卓の画像)
塗装工事のケレン作業は『単価と費用相場』に注意!?契約時に確認するポイント!この記事では、塗装工事の「ケレン作業」について解説しています。じつは、「ケレン」には4種類ありますが、業者によって見積もり方法も違うため注意が必要です。この記事を読めば、ケレンの「単価・費用相場」や「契約時に確認するポイント」が分かります。業者選びの際、ぜひ参考にしてみてください。...

6. 基礎巾木

住宅の基礎巾木の画像

住宅の「基礎巾木(きそはばき)」は、新築時や前回塗装してある場合は見積もりされるのが一般的です。

マサキ

塗装してない場合は見積もりされません。

そのため、経年で汚れひび割れ等の気になるかたは、指定したほうが良いです。

基礎巾木塗装」の単価(円/)の相場は、1あたり1,500~3,000円です。

*外壁と同じまたは違う塗料で塗装するケースがあります。

一般的には、外壁の高圧洗浄時に基礎巾木も洗うため、”汚れ”はキレイに落ちます。

しかし、なかには高圧洗浄しない業者もあるため、見積もりの段階で確認してみてください。

>>塗装工事の高圧洗浄に必要な作業時間・乾燥の目安は?【3種類の洗浄方法の単価も解説!】

7. 玄関の外灯

洋風住宅の玄関の画像

外壁塗装の工事完了直前に、「玄関の外灯は塗らないんですか?」と質問されることがあります。

しかし、玄関の外灯は”アルミ(メッキ)素材”のものが多く、塗装しない(=見積もりされない)のが一般的です。

マサキ

塗装しても剥げやすいからです。

玄関の外灯もキレイになる!」と思っているかたも多いため、指定(=事前確認)したほうが良いといえます。

玄関の外灯塗装」は、1箇所あたり800~1,500円くらいが費用相場です。

(外壁の塗装完了後)ビニール養生を剥がしたタイミングで”施主確認”してもらい、塗装する場合はサービス工事になるケースも多いと思います。

上記の7箇所は、指定しないと見積りしてもらえない可能性もあるため、(該当する項目のあるかたは)意識してみてください。

(付帯塗装以外の)外壁塗装工事全体の単価・費用相場については、以下の記事でくわしく解説しています。

たくさんの色鉛筆とチェックと書かれた付箋紙の画像
外壁塗装の工程ごとに『見積書のチェックポイント15箇所』と単価・費用相場を徹底解説!この記事では、外壁塗装の工程ごとに「見積書のチェックポイント15箇所」と単価・費用相場を徹底解説しています。記事を読むことで、工程ごとの「単価・費用相場」と業者の(施工・サービス等の)違いが分かります。外壁塗装の見積書を確認する際、ぜひ参考にしてみてください。...

最後に:「一式」の見積りは詳細の確認が必須!

外壁塗装と同時に見積りされる「付帯塗装の費用20」を解説させて頂きました。

外壁塗装の見積りを依頼する際、この記事の内容を参考にして頂けると幸いです。

付帯塗装」は、(各家庭のライフスタイル等によって)解説した20選以外にも細かい部分の塗装がたくさんあります。

そのため、『付帯塗装→(一式○○万円)』、という見積りをされるかたも少なくないはずです。

このようなケースでは、かならず詳細(=塗装箇所)を確認したうえで、見積書または契約書に記入してもらうことをおすすめします。

口頭だけの確認では、工事期間中に”何かしら理由”をつけて追加料金を請求する業者も珍しくないからです。

マサキ

付帯塗装一式 」は、かならず詳細を確認しましょう!

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。

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