こんにちは、マサキ工房です。
21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】
外壁塗装は、「色によって値段は違うの?」と疑問に思っていませんか。
じつは、外壁塗装は選ぶ色によって、値段が高くなってしまうことがあります。
しかし、「どんな色で塗装しても値段は変わらない!」という認識のまま、契約を交わすかたが少なくないです。
契約後に「選んだ色が割高になる!」というケースも珍しくありません。
この記事では、
- なぜ塗料は色によって値段が違うのか?
- 値段が高くなる色は?
- 追加料金なしで色を選ぶための質問や注意点!
を解説しています。
記事を読んで頂くことで、”追加料金の心配や不安もなく”自由に色を選ぶことができます。
とくに、「色にはこだわりたい!」というかたは、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
なぜ塗料は色によって値段が違うのか?
なぜ塗料は色によって値段が違うのでしょうか?
塗料は、基本的に白をベースに”顔料”を混ぜて色を作りますが、顔料の種類や量が多いほど値段は高くなります。
なぜかと言うと、塗料に限らず”顔料”はそもそも高価なものだからです。
たとえば、薄いグレーの場合は「白と黒」を混ぜて色を作りますが、”黒の量”は少なくてすみます。
一方、濃いグレーだと薄い色よりも「”黒の量”は多くなる」、というのはイメージして頂けるのではないでしょうか。
この場合、「薄いグレー」よりも「濃いグレー」のほうが値段は高くなります。
また、薄い色の場合でも、「何種類も顔料を混ぜて作る色」は、調色する(色をつくる)時間や顔料の種類も多く必要です。
そうすると、珍しい色?や個性的な色などは、必然的に値段が高くなります。
そのため、「色はこの中から選んでください」と、色を指定する業者も少なくないです。
数万円単位で違うことも珍しくないため注意してください。
とくに、フッ素や無機などの超高耐久塗料は、1缶当たりつぎは、「値段が高くなる色」について解説します。
値段が高くなるのはどんな色?
基本的には、各塗料メーカーが製品カタログ(見本帳)に用意している「標準色以外の色」は、色が濃くなるにつれて値段が高くなります。
そのため、誰が見ても濃い目の色は”値段が高い”と思って良いです。
「カタログの標準色以外の色?」とは、上記写真にある色見本帳(日本塗料工業会)から選ぶ色のことです。
一般的には”薄め(淡い)色から中間色”までは、大半のケースで「追加料金は発生しない」と言えるでしょう。
塗料メーカーで調色する(色を作る)と塗料代金が高くなるのは事実ですが、”標準色”と比べてもあまり値段の差はないからです。
そのため、”薄め(淡い)色から中間色”までは、サービス(業者負担)の範囲内になるケースが一般的(妥当)と言えます。
原色系の色は値段が高くなりやすい
”原色系”の色は、薄い色から中間色の場合でも値段が高くなりやすいため、”追加料金”が発生する可能性は高いです。
「原色系」の色とは、「赤・青・黄・紫・緑」のことを指します。
たとえば、マサキ工房が普段おすすめしている”日本ペイント”のカタログ(色見本帳)で原色系の色を確認してみます。
上記(画像)は、日本ペイントの「ファインシリコンフレッシュ」、「パーフェクトトップ」、「ファイン4Fセラミック」の標準色(共通)です。
日本ペイントの標準色は、”汚れが目立たないグレー系”や”明るめ”の色が多いです。
原色系(赤・青・黄・紫・緑)の色は少ない!というのが分かると思います。
”色褪せしやすい色”とされる赤や青系の色に関しては1色もありません。
人気色かどうか?もポイントになるとは思いますが、じっさい各塗料メーカーの標準色には割高になりやすい原色系の色は少ないです。
塗装業者が「追加料金をください!」と言うかどうか?は別として、原色系のなかでも濃い目の色を希望するかたはとくに注意しましょう。
(関連記事)
追加料金なしで色を選ぶための質問や注意点!
見積書(契約)の金額はそのままで、自由に色を選ぶことはできるのでしょうか?
ここでは、「追加料金なしで色を選ぶための質問や注意点!」を解説します。
「追加料金なし」で色を選ぶためには、契約書を交わす前に以下3つの中から、どれか選んで質問しておくほうが良いです。
- 選ぶ色によって”値段が違う”んですか?
- A社はどの色を選んでも”値段は変わらない”と言われたんですけど、○○社さんも変わらないですか?
- ”色によって値段は違う!”と、ネットか何かに書いてあったんですけど、そうなんですか?
上記の質問は、見積もりの状況が違う(1社目・複数社)というだけで内容は同じです。
しかし、なかには「工事を依頼するかどうかも分からないのに、色の質問をするのはどうなの?」というかたも少なくないと思います。
そんなかたは、「工事をお願い(依頼)するかどうかは分からないんですけど・・」、を付け加えて次のように質問してみてください。
工事をお願いするかどうか分からないんですけど、選ぶ色によって値段が違うんですか?
というような感じで質問すれば、決して美人局(つつもたせ)になることはありません。
大半の業者は追加料金なしで対応してくれるとは思いますが、念のため確認しておいたほうが良いです。ちなみに、僕はこれまで一度も追加料金を頂いたことはありません。
契約前に色の値段を確認すれば追加料金は発生しにくい!?
契約前に色の値段を確認すれば「追加料金は発生しにくい!」と言えます。
契約書を交わす前だと、サービス(追加料金なし)になりやすいからです。
とくに、相見積もりのケースでは、業者側は競合他社とのサービス合戦になりやすいため、追加料金なしになる可能性が高くなります。
もし、契約後に確認した場合だと、
- 「色はこの中から選んでください!」
- 「この色を選ぶと○○万円くらい高くなります!」
等と、言われてしまう恐れがあります。
「追加料金が必要なら、やっぱり契約はやめます!」とは、大半のかたが言いにくい(言わない)のではないでしょうか。
前に”色の値段”を確認するようにしましょう!
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高耐久や機能性塗料は値段と色の種類にも注意!
高耐久や機能性塗料は、値段と色の種類にも注意が必要です。
なぜなら、色の種類が限られていたり、数万円単位で値段が高くなったりするからです。
とくに、遮熱・断熱などの特別な機能を持った塗料は、選べる色の種類が限られているため、あらかじめ確認する必要があります。
フッ素や無機などの超高耐久塗料の場合、色によっては標準色より数万円高くなるものも珍しくありません。
そのため、「どの色を選んでも値段は変わりません!」とはならないケースもあります。
もし、追加料金が発生する場合は、見積書の備考欄に注意書きやくわしい説明があるはずです。
注意書きや説明も”ない”場合は、必ず契約を交わす前に「色によって値段が違うんですか?」と質問しておきましょう。
濃い目の色や個性的な色で塗りたい!」というかたは、とくに注意してください。
「迷ってしまいそう?」というかたは、追加料金が発生しない色の多い”標準色”をおすすめします。以下の記事を参考にしてみてください。
「色を選ぶのにおわりに
外壁塗装の際、選ぶ色によって「値段が違う理由」や「値段が高くなる色」について解説させて頂きました。
「”追加料金なし“で色を選ぶための質問や注意点!」も、業者選びの際に意識してみてください。
色に限らず何か疑問に思う点があれば、
- 「この部分は契約に当然入っているだろう!」
- 「この部分も普通はサービスでしてくれるはず!」
等と決めつけず、契約を交わす前に確認することをおすすめします。
そのほうが、確実に色選び以外の失敗も避けることができるからです。
塗装業者によって、工事内容(サービス)の方針はそれぞれ違うため十分注意してください。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。