こんにちは、マサキ工房です。
21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】
外壁塗装の見積もりは、「何社くらいで決めたら良いのだろう・・」と悩んでいませんか?
僕はこれまで、外壁塗装の見積もり(商談)2,000件以上、(1,200軒以上の契約・完工)を経験してきました。
そのうち、少なくとも半数の1,000件以上は、他社との競合(相見積もり)でした。
外壁塗装の相見積もりは、たくさん取るほど金額の安い業者が見つかると思います。
しかし、金額が安くなるほど「手抜き工事の心配が増える!」というのも、塗装(リフォーム)業界では周知の事実です。
この記事では、外壁塗装の見積もりは何社で決断するのが理想なのか?について、
「3社の相見積もりをおすすめする理由」を解説しています。
記事を読むことで、「3社で決断するのが理想!」という理由が分かります。
外壁塗装の相見積もりを検討しているかたは、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
外壁塗装の見積もりは何社で決断するのが理想?【3社の相見積もりをおすすめする理由】
外壁塗装の見積もりは、何社で決断するのが理想なのでしょうか?
「納得するまで何社でも取れば良いのでは?」とか、「1~2社で決めても問題ないのでは?」という意見のかたもいることでしょう。
【結論】からいうと、外壁塗装の見積もりは3社で決断することをおすすめします。
3社の相見積もりをおすすめする理由は、以下の5つです。
- 金額が妥当なのか?が分かる
- 適切な施工内容かどうか?を判断できる
- 値引き(サービス工事)に期待が持てる
- 見積もりが4社以上になると混乱する
- 手抜き工事の心配が少なくて済む?
それぞれ順番に解説します。
1.金額が妥当なのか?が分かる
外壁塗装の見積もりは、1社だけでは「金額が妥当なのか?」を判断することはできません。
*2社以上の見積もりを比較することで、はじめて分かります。
なかには、見積もりを取るほど(業者間の競争が激しくなって)、「金額もどんどん安くなっていくのでは?」と考えるかたもいることでしょう。
しかし、4社以上の相見積もりをしても、1~3社目の見積もり金額と”あまり変わらない”というケースが大半です。
そのため、3社の相見積もりの平均が、良い工事をするための「妥当な金額」と言えます。
見積もりを取るたびに、「もっと安い業者があるのでは?」という気持ちは分かります。
格安すぎる業者は存在する
僕は、1990年代から建築(リフォーム)業界にいますが、当時から相場より”格安すぎる業者”は存在します。
見積もりを取り続ければ、そのような業者も見つかることでしょう。しかし、(手抜きをしない)良い工事をする業者とは言い切れません。
実際には、(手抜きをしない)良い工事をする業者ほど、「格安な金額では見積もりしない!」というのが現実だからです。
2.適切な施工内容かどうか?を判断できる
3社の相見積もりをすると、「適切な施工内容かどうか?」を判断することができます。
たとえば、「サイディング・ALC外壁」の目地のシーリング(コーキング)工事が、もっともよい例です。
目地のシーリングは必ずと言ってよいほど、「打ち替え」と「増し打ち」の2通りの意見(見積もり)に分かれます。
サイディングのもとの色や柄を残す透明の”クリアー塗装”する場合には、シーリングの「先打ち」と「後打ち」の意見も分かれることでしょう。
3社の相見積もりをすればシーリング工事に限らず、(2対1)もしくは(3対0)の意見になるため、「適切な施工内容かどうか?」を冷静に判断することができます。
「サイディング・ALC外壁」の目地のシーリング工事は、単価は高くなりますが「打ち替え」のほうが長持ちします。
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3.値引き(サービス工事)に期待が持てる
3社の相見積もりをすると、少しくらいの値引きは期待が持てます。
もし、値引きが無理だった場合でも、「車庫土間やブロック塀など」の高圧洗浄については、サービスしてくれる業者も多いと思います。
(外壁と屋根を高圧洗浄する場合でも)作業に丸1日(8時間)かかる!というケースは滅多にないからです。
「値引き(サービス工事)交渉」は、3社から2社に絞ったうえで「どちらかの業者にお願いしたい!」という意志表示をするのがポイントです。
そのほうが確実に、「値引き」もしくは「サービス工事」をしてもらえる可能性が高くなります。
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4. 見積もりが4社以上になると混乱する
外壁塗装の見積もりは4社以上になると、どうしても混乱してしまいます。
サービス工事を含め、4社以上の見積もり内容(塗料や施工方法)を把握するのは困難だからです。
おそらく、4社以上の見積もりを取っても、「一番高い・安い」業者くらいしか記憶にも残らないかたが大半だと思います。
(前述したように)4社目以降の”安い業者探し”の相見積もりよりも、3社から2社に絞って値引き(サービス工事)交渉することをおすすめします。
そのほうが、見積もりの内容(塗料や施工方法)を把握しやすくなるため、工事期間中のトラブルも少なくなるはずです。
5. 手抜き工事の心配が少なくて済む?
業者側からすると、外壁塗装の見積もり依頼は、他社との競合(相見積もり)になるのが日常茶飯事です。
見積もりするのが1~3社目というお客様に対しては、(各業者が考える)お客様の家にとって最適な施工のご提案をすることができます。
ところが、4社目とか5社目以降の見積もり依頼の場合は、どうしても「冷やかし?(あて馬)」とか「格安の業者を探しているんだろうな?」という意識が働きます。
実際、4社目以降の見積もり依頼は、「良い塗料で安くできないか?」を連発するお客様が少なくないです。
金額が安くて良い工事をするためには、付帯塗装部分も含め「耐用年数の短い塗料」もしくは「下塗りなし(シーラーレス)」のご提案(見積もり)をするしかありません。
そのため、”最適な施工をしたい”という業者は、何かしらの理由をつけて”見積もりしない”とか、「相見積もりお断り!」という業者も決して珍しくないです。
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上記5つの理由から、外壁塗装工事は”3社の相見積もり”で決断することをおすすめします。
また、できるだけ「相見積もりの意思」を業者に伝えるようにしましょう。
そのほうが、確実に業者選びにかかる期間が短くて済むからです。
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1社目の見積もりが住宅会社の場合は要注意!
外壁塗装は、1社目の見積もりが住宅会社(ハウスメーカー)の場合は注意が必要です。
すでに見積もりをされたことのあるかたはご存じだと思いますが、(塗装会社の相場より)大半のケースで金額が高いからです。
たとえば、塗装会社の見積もりの平均が100万円の場合、「住宅会社では200万円を超える!」というケースは珍しくありません。
大手の住宅会社(ハウスメーカー)になるほど、「見積もり金額は高くなる」とも言えるでしょう。
最も注意しないといけないのは、1社目に見積もりしてもらった住宅会社(ハウスメーカー)に依頼することをあきらめて、2社目の見積もりを取ったタイミングです。
先ほどの例でいうと、相場は100万円なのに2社目の見積もりが150万円だった場合、住宅会社の200万円より”50万円も安い”と感じてしまいます。
1社目(住宅会社) → 200万円
2社目(塗装業者A) → 150万円
本当に相場より安い??
この場合、(相場より50万円も高い業者なのに)契約されるかたも少なくないことでしょう。
では、2社目の見積もりが100万円だった場合はどうでしょうか?
住宅会社の200万円より”100万円も安い”(半額の)見積もりだと、「工事は大丈夫なのだろうか・・・」等と不安な気持ちになりませんか?
このように、1社目の見積もりが住宅会社(ハウスメーカー)の場合、塗装会社の見積もりより高いケースが大半のため、2社目の見積もり金額に戸惑いやすいです。
そのため、2社目では契約はせずに、やはり「3社の相見積もり」をして決断することをおすすめします。
このケースに限っては、住宅会社(ハウスメーカー)の見積もり以外に、「3社の相見積もり」で決断しても良いと思います。
2社目の見積もり金額」に注意してください。
1社目の見積もりが住宅会社(ハウスメーカー)の場合は、「住宅会社で外壁塗装の見積もりをした場合、依頼しない場合でも”塗料名”や”耐用年数”はかならず確認しておきましょう。
(2社目以降)1社目の住宅会社に近い(同じ)条件で見積もりしてもらうことで、比較しやすくなるからです。
最後に:見積もりの『疑問点』を確認する
外壁塗装の見積もりは「何社で決断するのが理想なのか?」について解説させて頂きました。
外壁塗装の相見積もりを検討する際、この記事の内容を参考にして頂けると幸いです。
外壁塗装の相見積もりでは、見積もりを取るたびに「業者によって意見が違う!」ということも頭に入れておきましょう。
どの業者も「ウチが一番(優良業者で)良い工事をしますよ!」と、受けとれるような発言をするからです。
疑問に思ったことがあれば、(その都度)業者に確認(質問)してメモしておくことをおすすめします。
そうすれば、相見積もりを取った場合でも混乱することなく、金額以外の部分でも業者を比較しやすくなるはずです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。