こんにちは、マサキ工房です。
21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事（情報）」をお届けしているブログです。【2016年11月～小さな工務店を経営】
外壁塗装の色の打ち合わせの際、たまにお客様から「途中で色の変更はできますか？」と質問されることがあります。
その際には、「変更は可能ですけど、タイミング次第では追加料金が必要です！」とお伝えしています。
僕は、リフォーム営業マン時代も含め、これまで外壁塗装の契約・完工を1,200件以上経験してきました。
これから塗装工事を検討するかたの中にも、”色の変更に関する不安”を抱くかたは少なくないことでしょう。
この記事では、僕のこれまでの経験をもとに以下のことを解説しています。
- 外壁塗装で色の変更は可能なのか？
- 契約まえに確認するべき3つのポイント！
記事を読むことで、色の変更のタイミングやコツが分かります。
外壁塗装の”色の変更”は、タイミング次第で有料になるケースもあるため、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
外壁塗装で色の変更は可能なのか？
外壁塗装で色の変更は可能なのでしょうか？
基本的に、着工前で塗装業者が塗料発注していない場合は”無料”で変更することが可能です。
しかし、工事中に変更する場合には「追加料金が発生」してしまいます。
というような意見も聞こえてきそうですが、現実的には”かなり難しい”と言えます。
塗料の使用期限（1~2年以内）に、「同じ色を選ぶお客様がいるのか？」と業者側の目線で考えて頂けると、”かなり難しい”というのが推察できるのではないでしょうか。
同系色であれば、場合によっては現場で調色して（色を作って）そのままの流れで上塗り作業が可能です。しかし、”まったく違う色”となるとかなり難しくなります。
色の変更に伴う追加料金の目安
色の変更に伴う追加料金の目安は、いくら位になるのでしょうか。
色の変更は、中塗り作業（色付け）がある程度進んだときに、「イメージと違う！」という理由で変更になると思いますので、
追加料金＝追加発注する塗料代金＋（それまでの作業代金）
というのが、色の変更に伴う一般的な追加料金の目安になります。
たとえば、中塗り（上塗り1回目）作業完了後に色を変更する場合、「追加発注する塗料代金」と「見積書の中塗り代金」が請求されるはずです。
仮に”塗装面積が100㎡”で中塗りの見積もり単価が「1㎡あたり1,500円（シリコン以上の塗料グレード）」だとすると
100（㎡）×1,500（円）＝150,000円＋塗料代金
は追加料金として必要になります。
（原色系や濃い目の色など）変更する色や塗料次第では、1缶あたり数万円単位で”値段が高くなる色”もあるため注意してください。
上記のように、追加料金を支払えば色の変更は可能ですが、”是が非でも”避けたいですよね。
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中塗りの色を変える塗装の場合には？
中塗りの色を変える塗装の場合、「色の変更」となると上塗り（選んだ色）の完了後になります。
そのため、【 中塗り・上塗りの作業代金＋塗料代金 】が追加料金として必要です。
中塗りの色を変える塗装については、以下の記事で解説しています。
このように、追加料金を支払って色の変更ができれば”まだ救われる”ほうです。
なかには、”色の変更に応じてくれない”塗装業者も少なくないため、色選びは慎重に進めましょう。
契約まえに確認するべき3つのポイント！
工事中に「イメージしていた色と違う！」とならないようにするためには、塗装業者と契約を交わすまえに、下記3つのポイントを確認しておくほうが賢明です。
- 「サンプルの色板見本」の作成は無料？
- 「カラーシミュレーション」は作成してもらえるのか？
- ”試し塗り”は可能なのか？
なぜ契約まえなのか？についても、元リフォーム営業マンの目線で順番に解説します。
1．サンプルの色板見本の作成は無料？
「サンプルの色板見本」の作成は無料なのか？は、契約まえに確認しておいたほうが良いと言えます。
契約を交わしてからだと、有料になる可能性？があるからです。
相見積もりをとる段階になると明確になるのですが、テストパネルの料金に関しては「有料と無料」の業者に分かれます。
マサキ
”2枚とか3枚までなら無料”とする業者もあります。
なぜかというと、塗装業者は塗料メーカー（代理店）に”テストパネル”を発注した際、作成費用を支払うからです。
お客様は無料の場合でも、（正確にいうと）「業者が作成費用を負担する」ということになります。
しかし、大半の塗装業者は無料で作成してくれると思います。
とくに相見積もりの場合、
と契約まえに質問されると、（競合がひしめくなか）業者側は「有料です！」とは言いにくいからです。
それでは、契約を交わしてから、お客様が上記と同じ質問をした場合にはどうでしょうか？
じつは、元リフォーム営業マンだから分かるのですが、契約を交わしてから上記の質問をされた場合、業者（営業マン）は「1枚あたり○○円です！」と言いやすくなります。
無料になるケースが大半と思いますが、（念のため）確認しておきましょう。
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2．カラーシミュレーションは作成してもらえるのか？
近年、外壁塗装のカラーシミュレーションは、”作成するのが当たり前”になったといっても過言ではありません。
しかし、なかにはカラーシミュレーションの作成を”不得意”とする業者もたくさんいるのが現実です。
あくまでも家全体の雰囲気をイメージするために必要なものですが、”カラーシミュレーションがない”よりはあったほうが色も決めやすくなります。
契約を交わすまえに、カラーシミュレーションの作成は可能なのか？を確認しておきましょう。
カラーシミュレーションは全体のイメージを見るためのツールです。最終的には色板見本で色決めしたほうが失敗しません。
3．試し塗りは可能なのか？
試し塗りは可能なのか？も、契約まえに確認しておくほうが良いと言えます。
”試し塗り”とは、業者が保管している在庫塗料を使って”お客様が希望する色”を作り（調色）、外壁に塗って確認してもらう作業の事です。
「試し塗り」は、色見本帳や色板見本・カラーシミュレーションで、どうしても色が決まらない場合によく行います。
しかし、「試し塗り」は足場を組んで”高圧洗浄後”に行うのがベストなタイミングのため、業者側から「試し塗りをしましょうか？」とは言いにくい面があります。
なぜなら”すぐに色が決まらない”場合、いったん現場が中断してしまうケースもあるからです。
選んだ色やメーカーの営業日によっては、（塗料発注から納品まで）3日以上かかるケースもあります。
実際に、試し塗をしてもらうかどうか？は別として、やはり契約まえに確認しておくほうが良いです。
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おわりに
外壁塗装で色の変更は可能なのか？について解説させて頂きました。
契約まえに確認するべき3つのポイントも、ぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装をどの業者に依頼するのか？を考えるのは、大変な労力だと思います。
やっと、依頼する業者が決まったとしても、最後の色選びに時間がかかるかたも少なくないはずです。
しかし、工事が終わった後、毎日のように見る色（外壁）になるため、色決めに迷ってしまうのは当然のことです。
色決めに迷いそうなかたは、「着工日までの猶予（期間）」も契約まえに確認しておくことをおすすめします。
業者選びの際、3つのポイントと合わせて意識してみてください。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
変更まえの塗料は、違う現場で使えば良いのでは？そうすれば追加料金はいらないでしょ！