こんにちは、マサキ工房です。
21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】
外壁塗装の見積書は何日くらいで出来るんだろう・・、と疑問に持っていませんか?
僕はこれまで、外壁塗装の現場調査(見積もり)と商談を2,000軒以上経験してきました。
外壁塗装の見積書は、現場調査が終わってから1~7日前後で作成することが可能です。しかし、スムーズに対応してくれない業者の場合には、(2週間以上)音沙汰がないケースもあります。
この記事では、外壁塗装の見積もりを依頼した際、見積書ができるまでの時間と有効期間について解説しています。
記事を読むことで、外壁塗装の「現場調査にかかる時間や内容」・「現場調査は不在でも大丈夫なのか?」が分かります。
外壁塗装の見積もりを依頼する際、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。
外壁塗装の見積書ができるまでの時間と有効期間は?
外壁塗装の見積もりは、(現場調査 → 塗装面積(数量)の計算 → 見積書作成)の順番で行います。しかし、見積書ができるまでの「時間」と「有効期間」は、塗装業者によってそれぞれ違うため注意が必要です。
外壁塗装の見積書ができるまでの時間
外壁塗装の見積書は、現場調査が終わってから最短で次の日、遅くとも約1週間(7日)前後で作成することが可能です。
しかし、(塗装業者だからといって)すべての社員(従業員)が見積もりできる訳ではありません。
会社に「積算(見積もり)担当者が1~2名」とか、「見積もり依頼の件数が多い」というような場合には2週間前後かかることもあるでしょう。
現場調査から2週間くらい音沙汰がない場合は、(お客様のほうから)お問い合わせしてみることをおすすめします。
何かしらの理由で、「後回しにされている可能性が高い!」と考えることもできるからです。
見積書の有効期間
見積書の有効期間は、2~3カ月とする業者が多いです。しかし、なかには2週間~1カ月位を期限とするリフォーム会社等も珍しくありません。
そのため、(相見積もりを希望しているかたは)見積もり依頼時に注意が必要です。
たとえば、有効期間が2週間の場合、(=2週間以内に工事をするか・しないか決めてください!)という意味になるからです。
できるだけ1社目の見積もり依頼は、見積書の有効期間を確認したうえで見積もり依頼することをおすすめします。
そうすれば、(他社で相見積もりする時間があるため)返事を急かされる心配も少なくて済むからです。
現場調査にかかる時間の目安(25~40坪)
外壁塗装の現場調査にかかる時間の目安(25~40坪)は、以下の通りです。
- 平屋建住宅 → 約20~40分
- 2階建住宅 → 約30分~1時間
- 3階建住宅 → 約1~1時間30分
外壁塗装の現場調査に慣れている「積算(見積もり)担当者」の場合だと、上記の時間よりはやく終わるケースもあります。
反対に、まだ現場調査に不慣れな「積算(見積もり)担当者」や外壁等に何か不具合がある場合は、上記の目安より時間がかかることもあるでしょう。
「そんなに時間がかかるの?」という意見のかたもいると思いますので、つぎは”現場調査の内容”について解説します。
外壁塗装の現場調査の内容
外壁塗装の現場調査では、おもに「スケールやレーザー距離計」等で、塗装する箇所の”面積や長さ”を計測します。
見積書作成のために、現場調査で確認・計測する項目はおもに以下の4つです。
- 外壁の現状確認
- 外壁塗装面積
- 付帯(塗装・補修)
- 足場面積
具体的に「どのような確認や計測をするのか?」を順番に解説します。
外壁の現状確認
外壁塗装は、「外壁の種類(素材)」や「劣化症状」によって適切な”下塗り塗料”を使用する必要があります。
下塗り材の選択を誤ってしまうと、数年後に塗装が剥げたり・仕上がりが良くない等の不具合が起きてしまうからです。
そのため、「外壁の種類(素材)」や「劣化症状」の現状確認は、外壁塗装の現場調査において”もっとも重要”と言えます。
特に外壁の「劣化症状」の確認は重要なポイントです。
(関連記事)
外壁塗装に使用する『下塗り塗料』は何種類?【単価相場と適用下地(外壁)】
サイディング・ALC外壁の現状確認は時間がかかる
「サイディング・ALC外壁」の場合、目地等の”シーリング(打ち替え・増し打ち・ヒビ割れ補修)”の判断をしないといけないため時間がかかります。
「クリアー塗装」の場合には、外壁の状況を確認してから”シーリングの(先打ち・後打ち)”の判断も必要です。
(関連記事)
外壁塗装面積を計算するための計測
外壁塗装面積は、現場調査による見積もりの場合、下記の計算式を使用します。
< 外壁塗装面積の計算式 >
建物の外周 × 外壁の高さ -(開口部)
そのため、現場調査では「建物の外周」と「外壁の高さ」・(開口部)の計測を行います。
建物の外周とは
「建物の外周」とは、東・西・南・北面の外壁の長さ(下記画像の赤線)を合計したものです。
外壁の高さ
外壁塗装面積を計算する際の「外壁の高さ」は、(建物の基礎部分を除いた)軒天までの高さ(下記画像の赤線)を計測します。
開口部
(開口部)とは、サッシ窓・玄関ドア等(下記画像の赤枠)の塗装しない部分のことです。
業者によって見積もり方法は違いますが、「開口部」は外壁塗装面積だけでなく養生費の計算にも使用します。
なぜ外壁塗装の『見積書の面積』は業者によって違うのか?【3種類の計算方法を解説】の記事を参考にしてみてください。
(現場調査以外の)「図面・係数(1.2)」による”外壁塗装面積の計算方法”については、(関連記事)
付帯部(塗装・補修)の計測
外壁塗装の「付帯部」とは、”軒天・破風板・雨樋・雨戸等”の足場を設置した時にしか塗装・補修することができない箇所のことです。それぞれの長さや面積(箇所・枚数)などを計測します。
ヒビ割れ等の”コーキング補修”や雨樋の交換等がある場合は、「下地処理や付帯工事費」として見積もりします。
ウッドデッキや外塀(ブロック塀)などの塗装も希望する場合は、(2度手間になる可能性もあるため)見積もり依頼するときに伝えておくことほうが良いです。
足場面積を計算するための計測
「足場面積」は、外壁塗装面積を算出するために計測した、”建物の外周”と”外壁の高さ”をもとに計算することができます。
しかし、足場を”建物の外周”より「何センチ外側に設置するか?」や、”外壁の高さ”より「何センチ高く設置するのか?」は、業者によってそれぞれ違うため注意が必要です。
他にも、「敷地の高低差・隣地との距離・工事車輛の駐車スペース等」に問題がないか?を確認します。
このように、外壁塗装の見積もりを依頼した際、塗装業者の「積算(見積もり)担当者」は、現場調査で上記4つの項目を確認・計測します。
現場調査後は会社に計測した資料(データ)を持ち帰って、「数量(面積・長さ等)の計算 → 見積書作成」という流れです。
(場合によっては1時間以上)「現場調査に時間がかかる」というのも納得して頂けたのではないでしょうか。
(関連記事)
外壁塗装の現場調査は不在でも大丈夫!?
外壁塗装の見積もりは、家にいないとダメなのかな?
週末は仕事が休みだけど、いろいろと用事もあるし時間取れそうにないなあ・・・。
上記のように、外壁塗装を考えてはいるものの、(なかなか時間がとれないため)見積もりを”先延ばし”になっていませんか?
じつは、外壁塗装の見積もりは、お客様が”不在”の場合でも現場調査することができます。大半の業者が、週末(土・日)でも対応してくれるはずです。
ただ、できるだけ見積書の説明を聞く時間は”つくって欲しい”というのが、業者側の大半の意見(本音)だと思います。前述したように”見積もり無料”とはいえ、「現場調査および見積書作成」には数時間を要するからです。
業者によってサービス等の範囲もそれぞれ異なるため、できるだけ見積書の説明を聞く時間をつくることをおすすめします。
そのほうが、工事を依頼する際のトラブル防止にもなるからです。とくに、”高圧洗浄のサービスの範囲”は業者によってそれぞれ違うため注意しましょう。
(関連記事)
最後に:見積書を後回しにされないために
外壁塗装の見積もりを依頼した際、見積書ができるまでの時間と有効期間について解説させて頂きました。
外壁塗装の見積もりを依頼する際、この記事の内容を参考にして頂けると幸いです。
(最後に)僕はこれまで、外壁塗装の見積もり(現場調査)を2,000件以上経験してきましたが、ごく稀に「冷やかし?」とも取れるようなお客様が存在します。
「冷やかし?」とも取れるようなお客様に対して、”早く見積書を作成してあげたい!”という気持ちには、どの塗装業者の「積算(見積もり)担当者」もなれないはずです。
現場調査から見積書作成には数時間かかることも考慮しながら、できるだけ(業者に見積書を持参してもらって)説明を聞く時間をつくってみてください。
そうすればきっと、(見積書を後回しにされることもなく)工事を依頼した際のトラブル防止にもつながると思います。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。