外壁塗装の費用 PR

外壁塗装工事の費用相場【20~70坪】内訳・注意点まで全解説!

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こんにちは、マサキ工房です。

21年間のリフォーム営業と工務5年の経験をもとに、「住まいのリフォームに関する悩みや疑問を解決する記事(情報)」をお届けしているブログです。【2016年11月~小さな工務店を経営】

外壁塗装を検討する際には、「できるだけ安くて長持ちする塗装をしたい!」というかたが大半ではないでしょうか。

僕はこれまで、西日本の11県で外壁壁塗装の見積り(商談)を2,000件以上、そのうち1,200軒以上の契約・完工を経験してきました。

外壁塗装工事は、見積書の”合計金額”だけで業者選びをすると確実に失敗します。

使用する塗料や施工方法などによって、(本当の)耐用年数や見積り金額が違うからです。

この記事では、外壁塗装工事の費用相場を20~70坪まで解説しています。

記事を読むことで、外壁以外の(付帯塗装・足場・下地処理などの)費用・注意点や、見積書をみるときに(最低限)押さえるべきポイントがわかります。

外壁塗装の業者選びのときに、ぜひ記事の内容を参考にしてみてください。

外壁塗装工事の費用相場【20~70坪】

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外壁塗装工事の費用相場【20~70坪(延べ坪)】は、以下のとおりです。

延べ坪費用相場(円)
20坪40~80万
3060~110
40坪80~130万
50坪100~160万
60坪130~200万
70坪150~230万

*「費用相場」は、外壁以外の(付帯塗装・足場代・下地処理など)、すべてを含んだ金額です。

延べ」とは、(ベランダや玄関ポーチの面積を含む)「総建築面積」のことです。「延べ」は、(ベランダや玄関ポーチの面積は含まない)「建物(室内)の面積」になります。

外壁塗装工事は、見積書の”合計金額”だけをみて業者選びをすると、失敗の原因になります。

使用する塗料や施工方法などによって、耐用年数や見積り金額が違うからです。

(塗料の種類や足場代・下地処理の方法など)費用の内訳まで確認することをおすすめします。

外壁塗装工事の費用の内訳

見積書のイメージ画像

外壁塗装工事の費用の内訳を、金額(割合)の高い順にならべると以下のとおりです。

  1. 外壁塗装の費用
  2. 足場の設置・解体費用
  3. 付帯塗装の費用
  4. 下地処理などの費用
  5. 現場管理費・諸経費
マサキ

それぞれの費用相場注意点などを解説します。

1-1. 外壁塗装の費用相場【20~70坪】

外壁塗装の費用相場【20~70坪(延べ坪)】は、以下のとおりです。

延べ坪外壁塗装面積(㎡)費用相場(円)
20坪79.218~52万
30118.827~77
40坪158.436~103万
50坪198.045~128万
60坪237.655~154万
70坪277.263~180万

*「外壁塗装面積」は、【 延べ坪×3.3(㎡)×係数1.2 】で計算。

「費用相場」は、(下塗り1回・上塗り2回)”3回塗り”した場合のアクリル塗装(耐用年数3~5年)~無機塗装(耐用年数18~20年)の金額です。

延べ坪30坪の住宅の場合でも、(使用する塗料によって)50万円違います。

外壁塗装の費用は、【 外壁塗装面積(㎡)× 単価(円/㎡)】の計算式で見積りされます。

外壁塗装面積の計算方法

「外壁塗装面積の計算方法」は、以下の3種類です。

  1. 実測(現地調査)による計算方法
  2. 図面(平面・立面図)による計算方法
  3. 係数1.2を使用する計算方法

「係数1.2を使用する計算方法」は、ベランダが(広い・せまい)場合や総2階建以外の建物では10㎡以上の誤差がでることも多いため注意が必要です。

マサキ

実測」または「図面」による計算(見積り)をしてくれる業者をおすすめします。

(関連記事)

>>なぜ外壁塗装の『見積書の面積』は業者によって違うのか?【3種類の計算方法を解説】

外壁塗装の単価相場(塗料別)

外壁塗装の単価(1㎡あたりの施工価格)は、使用する塗料(樹脂)によって違います。

(塗料別の)単価相場は、以下のとおりです。

塗料の種類耐用年数単価相場(円/㎡)
アクリル塗料3~5年1,300~1,800
ウレタン塗料5~8年1,800~2,500
シリコン塗料8~122,000~3,200
ラジカル塗料12~15年2,500~3,000
フッ素塗料15~18年3,000~5,500
無機塗料18~20年3,500~5,500

*上記の単価相場は、上塗り2回分の価格です。(上記とは別に)下塗りの種類によって1㎡あたり400~1,000円前後の下塗り代がかかります。

上記のなかで、外壁塗装にもっとも選ばれることの多い塗料はシリコンです。

マサキ

(チラシや広告も含め)おすすめする業者の割合が多いからだと思います。

しかし、シリコン塗料は製品の種類も多く、耐用年数がワンランク下のウレタン塗料(5~8年)や、ワンランク上のラジカル塗料(12~15年)と変わらないものまであります。

そのため、(遮熱などの機能性に特化した塗料は別として)以下を耐久性の目安にしてみてください。

油性(2液) 水性(2液) 油性(1液) 水性(1液)

*シリコン以外の塗料も同様です。

たとえば、シリコンフッ素塗料を例にあげると、耐久性は以下のようになります。

  • 油性(2液)のシリコン 水性(1液)のシリコン
  • 油性(2液)のフッ素 水性(1液)のフッ素

とくに、複数社の見積り(=相見積り)をとるかたは、「水性・油性」や「1液・2液」も比較するようにしましょう。

(関連記事)

>>外壁塗装に使用する『水性と油性』塗料はどっちのほうが長持ちする?

1-2. 足場の費用相場【20~70坪】

足場の費用相場【20~70坪(延べ床面積)】は、以下のとおりです。

(㎡)足場面積(㎡)費用相場(円/㎡)
20坪(66)13292,400~158,400
25坪(82.5)165115,000~198,000
30坪(99)198138,600~237,600
35坪(115.5)231161,700~277,200
40坪(132)264184,800~316,800
45坪(148.5)297207,900~356,400
50坪(165)330231,000~396,000
55坪(181.5)363254,100~435,600
60坪(198)396277,200~475,200
65坪(214.5)429300,300~514,800
70坪(231)462323,400~554,400

*上記の金額には、飛散防止ネット代(1㎡あたり100~200円)を含みます。【足場面積=延べ床面積×2倍で計算】

足場の設置・解体の費用は、【足場面積(㎡)× 単価(円/㎡)】の計算式で見積りされます。

設置する足場の種類によって、延べ床30坪の住宅の場合でも(飛散防止ネット代を含め)、最大約10万円くらい違うため注意が必要です。

足場の単価相場(種類別)

外壁塗装に使用する足場は、「単管・単管ブラケット・ビケ(クサビ)」の3種類です。

しかし、足場業者に外注する塗装業者が大半のため、「ビケ足場」で見積りされるケースが多くなります。

3種類の足場の単価相場(1㎡あたりの施工価格の相場)は、以下のとおりです。

足場の種類単価相場(円/㎡)
単管700~1,000
単管ブラケット800~1,200
ビケ(クサビ)900~1,200

*上記の単価相場は、設置・解体および飛散防止ネット代(100~200円/㎡)を含んだ金額です。

(一般的に)足場は、設置・解体の面積が少ないほど単価は高く多いほど単価は安く見積りされます。

*面積が少なすぎると安い単価では赤字になる(利益がでない)からです。

また、自社で足場を設置する塗装業者のほうが足場の設置後すぐに高圧洗浄ができるなど、(仕事がスムーズに流れるため)足場代を安く見積り(値引き)してもらえる可能性は高くなります。

(関連記事)

>>外壁塗装の「単管・ビケ足場」の単価と費用相場【値引き可能なケースも解説!】

外壁塗装の足場面積の注意点

「外壁塗装の足場面積」は、家のつくりや敷地の形状・(塗装業者によって)設置する足場の位置や高さが違うため注意する必要があります。

「足場面積が多く単価は安い」とか、(反対に)「足場面積が少ないけど単価は高い」という見積りが珍しくないからです。

マサキ

(相見積りすると)面積が20~30㎡以上違うこともあります。

しかし、僕はこれまで外壁塗装の見積りを2,000件以上経験してきましたが、(平均すると)建物の延べ床面積の2倍くらいです。

そのため、上記の足場面積(延べ床面積×2倍)を目安に見積書を確認してみてください。

(関連記事)

>>なぜ外壁塗装の足場面積は塗装業者によって違うのか?その理由と計算方法を解説!

>>平屋の外壁塗装で足場は本当に必要?塗装業者によっては不要になるケースも!?

1-3. 付帯塗装の費用相場【20~70坪】

<20~70坪の住宅の場合>

付帯塗装の費用相場は、約8~40万円くらいです。

上記の費用相場は、以下の付帯部を(すべて)塗装した場合の合計金額になります。

  • 軒天
  • 破風板(鼻隠し)
  • 雨樋
  • 雨戸(戸袋)・窓シャッター(BOX)
  • ベランダ(バルコニー)防水

*ベランダ(バルコニー)防水は、トップコートの塗り替え費用を計算。

マサキ

(一般的には)外壁塗装の見積りを依頼すると、上記の付帯塗装まで見積りされます。

付帯塗装の単価相場(付帯部別)

「付帯塗装」は、塗装業者によって見積りの単位が違うため注意が必要です。

*「㎡・m」以外に「”1箇所”とか”1枚”あたり」などの見積りをされるケースもあります。

付帯塗装の単価相場(付帯部別)は、以下のとおりです。

付帯部単価相場(円/・m)
軒天塗装600~1,500(円/
破風板(鼻隠し)塗装700~1,500(円/m)
雨樋塗装500~1,000(円/m)
雨戸(戸袋)塗装1,000~1,500(円/
ベランダ防水2,500~3,500(円/

*単価相場は、施工方法や使用する塗料によって違います。

上記の付帯部とそれ以外の付帯塗装の費用については、以下の記事でくわしく解説しています。

住宅地の画像
外壁塗装の『付帯部』はどこまで見積りされる?付帯塗装の費用20選この記事では、外壁塗装の「付帯部」について、単価相場や塗装時の注意点、サービス工事になりやすいケースなどを解説しています。僕はこれまで、外壁塗装の見積り2,000件以上の経験があります。その中から、付帯塗装でよく見積りする20箇所を厳選して解説しています。...

1-4. 下地処理(高圧洗浄・ビニール養生・シーリング工事)などの費用

下地処理(高圧洗浄・ビニール養生・シーリング工事)などの費用は、塗装業者によって見積りに使用する単位施工・計算方法がそれぞれ違います。

しかし、それぞれの費用は2~5万円くらいのケースが大半のため、(ほとんどの人が)見積り金額の高い・安いを見落としがちです。

ところが、複数社の見積もりをそれぞれよく計算してみると、合計で5~10万円以上違うというケースも珍しくありません。

とくに、サイディング目地のシーリング工事は、金額の差がでやすいため注意が必要です。

高圧洗浄の費用

<20~70坪の住宅の場合>

高圧洗浄の費用相場は、約12,000~55,000円くらいです。

高圧洗浄の費用は、【 高圧洗浄の面積(㎡) × 単価(円/㎡) 】の計算式で見積りされます。

高圧洗浄の単価相場は以下のとおりです。

洗浄方法単価相場(円/㎡)
ストレート洗浄150~200
トルネード洗浄150~300
バイオ洗浄300~500

*外壁塗装の高圧洗浄は、(ほとんどのケースで)1㎡あたり150~200円の「ストーレート洗浄」をおこないます。

もし、カビや汚れ・青コケなどがひどい場合は、(圧力の高い)「トルネード洗浄(150~300円/㎡)」や(薬品でカビを殺菌する)「バイオ洗浄(300~500円/㎡)」を提案されることもあるでしょう。

トルネード・バイオ洗浄の場合は、1㎡あたり100~300高くなるため注意してください。

(関連記事)

>>塗装工事の高圧洗浄に必要な作業時間・乾燥の目安は?【3種類の洗浄方法の単価も解説!】

ビニール養生の費用

<20~70坪の住宅の場合>

ビニール養生の費用相場は、約16,000~85,000円くらいです。

ビニール養生」とは、塗装しない箇所(サッシ窓や玄関ドアなど)にビニールを貼って塗料がつかないようにするための作業のことです。

ビニール養生の費用は、以下の3通りの計算方法があります。

  1. 外壁塗装面積による計算
  2. 開口部の面積による計算
  3. 「一式」の計算

一式10万円」など、5万円をゆうに超える見積りは、相場よりも高い可能性があるため注意してください。

*ビニール養生の計算方法については、以下の記事でくわしく解説しています。

>>外壁塗装の養生費は『一式』の見積もりに注意!?計算方法の違いと費用相場を解説!

シーリング工事(コーキング)の費用

<20~70坪の住宅の場合>

シーリング工事(コーキング)の費用相場は、およそ3~50万円くらいです。

「シーリング工事(コーキング)の費用」は、【 シーリングの長さ(m)× 単価(円/m)】の計算式で見積りされます。

シーリング工事(コーキング)の単価(費用)相場は、以下のとおりです。

施工方法単価(費用)相場
打ち替え900~1,200(円/m)
増し打ち500~900(円/m)
ヒビ割れ補修3~10万(円)

シーリング工事(コーキング)は、「モルタル外壁」の場合はヒビ割れ補修だけで済むケースが大半です。

しかし、「サイディング・ALC外壁」の場合は、シーリングの”打ち替えOR増し打ち”のケースで費用に大きな差がでるため注意してください。

(関連記事)

>>外壁のコーキング補修工事(シーリング)の費用相場!【打ち替え・増し打ち・ヒビ割れ補修】

1-5. 現場管理費・諸経費の注意点

外壁塗装の見積書で注意しないといけないのは、「現場管理費」や「諸経費」などの項目です。

なぜかというと、「現場管理費・諸経費」は、見積りする業者としない業者にわかれるからです。

これは、会社の方針(経理上の考え方)の違いのため、”どちらが正しい”ということはありません。

しかし、「現場管理費」が見積りしてある場合は、以下の2点だけは確認することをおすすめします。

  • 現場管理者の有・
  • 工事の進捗状況報告(連絡)方法

(下請けに任せっきりで)依頼した会社の担当者は「ほとんど顔をださない・連絡もない」とか、「そもそも現場管理者がいない」というケースは少なくないからです。

マサキ

「現場管理費」が見積りしてない場合でも、(トラブル防止のために)上記2点だけは確認することをおすすめします。

とくに、(共働きなどで)家を不在にするかたは注意してください。

諸経費」については、(=予備費)という意味合いもあるため、外壁塗装工事全体の”合計金額”で判断するようにしましょう。

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見積書をみて『最低限』押さえるべきポイント

POINTと書かれた積み木の画像

外壁塗装の見積書は合計金額だけをみて、”高い・安い”を判断すると確実に失敗します。

*工事の質を落とす(=手抜き・安くする)見積りも可能だからです。

そのため、外壁塗装の見積書をみて(最低限)、以下8つのポイントだけは確認することをおすすめします。

  1. 外壁塗装は3回塗りの見積り?
  2. モルタル・ALC外壁の下塗りの種類は?
  3. サイディング目地のシーリング工事は打ち替え
  4. 付帯塗装にケレンは含まれているか?
  5. 高圧洗浄の範囲は?
  6. 自由に色を選ぶことはできるのか?
  7. 見積書の有効期間と支払い方法は?
  8. 保証期間と補償対象の記載は?

2-1. 外壁塗装は3回塗りの見積り?

外壁塗装は、(下塗り1回・上塗り2回の)”3回塗り”と決めつけていませんか?

近年は、(下塗りなし・上塗り2回の)”2回塗り”や、(下塗り2回・上塗り2回の)”4回塗り”を推奨する塗装業者もあります。

(どちらの場合も)「2回塗りでも耐久性は抜群です!」とか「4回塗りだから安心です!」など、良いことしか言われないことでしょう。

(基本的には)3回塗りよりも「2回塗りのほうが安く」、「4回塗りのほうが高く」なるため”塗り回数”に注意してください。

とくに、(複数社の見積りをとる)相見積りの場合は、それぞれの塗り回数をよく確認しましょう。

(関連記事)

>>下塗りなし(シーラーレス)の外壁塗装って本当に大丈夫?【おすすめしない5つの理由】

>>外壁塗装の下塗りを『2回』もする必要ある??合計4回塗りのメリット・デメリット

2-2. モルタル・ALC外壁の下塗りの種類は?

モルタル・ALC外壁の下塗り塗料の種類は、(ヒビ割れに強い)「フィラー系」もしくは「サーフ系」が適切です。

フィラー・サーフ系」の下塗りとは、(少し)弾力性がありヒビ割れに強い塗料のことです。*フィラー系のほうがサーフ系よりも弾力性があります。

*「シーラー系」は万能型の下塗り材ですが、モルタル・ALC外壁を塗装する場合はヒビ割れしやすいです。

とくに、「保証期間が短い・保証なし」の業者に依頼する場合は注意しましょう。

(関連記事)

>>外壁塗装に使用する『下塗り塗料』は何種類?【単価相場と適用下地(外壁)】

2-3. サイディング目地のシーリング工事は打ち替え?

サイディング目地のシーリング工事は、(既存のシーリングを除去してから)シーリング材を充てんする”打ち替え”を提案してくれる業者をおすすめします。

(既存のシーリングのうえから充てんする)”増し打ち”は安く施工することはできますが、5~10年くらいの間に不具合が起こる可能性が高いからです。

また、サイディング目地のシーリングは、(塗装まえに施工する)「先打ち」工法と(塗装したあとに施工する)「後打ち」工法があります。

「先打ち」するケースが大半ですが、(クリアー塗装などは)「後打ち」するケースも少なくないため、業者とよく打ち合わせしましょう。

(関連記事)

>>なぜサイディング目地のシーリング(コーキング)は「先打ち」する業者のほうが多いのか?

2-4. 付帯塗装にケレンは含まれているか?

(雨樋・雨戸などの)付帯塗装に”ケレン”は含まれているか?も確認しましょう。

ケレン」とは、(塗装するまえに)研磨紙やサンダーなどの電動工具を使用して、素材の旧塗膜の除去や表面を”なめらか”にする作業のことです。

*(ケレンすると)塗料の密着性が良くなるだけでなく、塗装の仕上がりも美しくなります。

(おもに付帯塗装箇所におこなう)「ケレン」は、塗装工事の基本中の基本作業です。

しかし、工事全体のケレン費用をまとめて「下地処理(調整)一式○○万円」等と見積りされるケースも少なくありません。

見積書に「雨樋塗装○○万円(ケレン含む)」などの記載があれば大丈夫ですが、ケレンの文字がない場合は注意してください。

(関連記事)

>>塗装工事の見積書に『ケレン』の文字はありますか?【手抜きされる原因と対処法】

2-5. 高圧洗浄の範囲は?

外壁塗装の高圧洗浄は、外壁付帯塗装部分のほか(汚れの飛び散った箇所・入口から玄関まわりの床など)まで洗うのが一般的です。

良心的な塗装業者(職人)は、(面積の狭い)ブロック塀土間コンクリートなども高圧洗浄(サービス)してくれます。

しかし、すべての業者が、塗装する箇所以外まで高圧洗浄(サービス)してくれるという訳ではありません。

マサキ

(契約まえに)”高圧洗浄の範囲”を確認しておいたほうが良いです。

(くれぐれも)「ブロック塀まで高圧洗浄(サービス)してくれるだろう」等と、決めつけないようにしましょう。

(関連記事)

>>外壁塗装の高圧洗浄はどこまで洗うのが一般的?ブロック塀や土間コンクリートは別料金!?

2-6. 自由に色を選ぶことはできるのか?

外壁塗装は、「自由に色を選ぶことはできるのか?」も重要なポイントになります。

(契約時に)「色はこの中から選んでください!」と業者から指定されるケースもあるからです。

(見積りの範囲内で)「自由に色を選ぶことはできるのか?」を契約まえに確認しておきましょう。

とくに、(遮熱・断熱などの)機能性塗料は、効果を発揮しやすい色が限定されるため注意してください。

(関連記事)

>>外壁の塗り替えは色によって値段が違う!?高くなるのはどんな色?

2-7. 見積書の有効期間と支払い方法は?

見積書の有効期間支払い方法は、(トラブル防止のため)かならず確認しましょう。

見積書の有効期間

見積書の有効期間は、2~3カ月とする業者が大半です。

しかし、なかには2週間~1カ月とするリフォーム会社等もあるため注意する必要があります。

たとえば、見積書の有効期間が2週間の場合(=2週間以内に工事をする・しないを決めてください)という意味になるからです。

とくに、複数社の見積り(=相見積り)をしてゆっくり検討されたいかたは、見積書の有効期間に注意してください。

(関連記事)

>>外壁塗装の見積書ができるまでの時間と有効期間は?現場調査は不在でも大丈夫!?

支払い方法

外壁塗装の支払方法は、工事完了の「現金一括払い」が一般的です。

なかには、金融機関(銀行など)の”リフォームローン”や(業者の提携する)クレジット会社の”分割払い”を利用されるかたもいることでしょう。

「現金一括払い」の場合は、以下の流れ(システム)で業務をおこなう塗装業者をおすすめします。

  • 工事完了に施主による完工確認(サイン・印鑑)
  • 完工確認の支払い(1~2週間以内)

上記の流れ(システム)だとトラブルがほとんどないからです。

マサキ

大半の業者は、(あたりまえのように)上記の流れで業務をおこなっていると思います。

(稀に)着工まえ着手金などをもらう業者もいるようですが、僕がリフォーム業界にはいった1990年代から(その後倒産・従業員の持ち逃げなど)トラブルが絶えないため注意してください。

現金一括払いを予定しているかたは、「支払いのタイミング」を業者によく確認しましょう。

*銀行やクレジット会社を利用する場合は、(第三者機関があいだに入るため)トラブルは少ないです。

2-8. 保証期間と補償対象の記載は?

見積書に保証期間補償対象の記載はありますか?

近年、外壁塗装の保証は10年にとどまらず、15年以上の保証をおこなう業者も多くなりました。

しかし、保証期間のあいだ(塗装の剥がれ・ヒビ割れ・色あせなど)すべての劣化症状が補償対象(=無料手直し)という訳ではないため注意が必要です。

「ヒビ割れ10年・塗装の剥がれ5年など」補償対象の記載がない場合は、劣化症状ごとに無料手直しの期間(=補償期間)を確認しましょう。

保証期間」は、かならずしも(=無料手直し期間)というわけではありません。劣化症状ごとの「補償期間」が重要です。

(関連記事)

>>外壁・屋根塗装の『保証期間』だけで業者を選ぶのはNG?

外壁塗装の見積書をみるときには、(最低限)上記8つのポイントだけは確認してみてください。

そうすれば、(施工方法やアフター面など)契約のトラブルをかなり回避することができます。

とくに、2社以上の見積り(=相見積り)を予定しているかたは意識しましょう。

(関連記事)

たくさんの色鉛筆とチェックと書かれた付箋紙の画像
外壁塗装の工程ごとに『見積書のチェックポイント15箇所』と単価・費用相場を徹底解説!この記事では、外壁塗装の工程ごとに「見積書のチェックポイント15箇所」と単価・費用相場を徹底解説しています。記事を読むことで、工程ごとの「単価・費用相場」と業者の(施工・サービス等の)違いが分かります。外壁塗装の見積書を確認する際、ぜひ参考にしてみてください。...

最後に:格安すぎる見積書は要注意!!

外壁塗装工事の費用相場を、20~70坪まで解説させて頂きました。

外壁塗装の業者選びのときに、この記事の内容を参考にして頂けると幸いです。

(最後に)記事のなかでもお伝えしましたが、外壁塗装は安くしようと思えば工事の質を落とす(=手抜きする)ことが可能です。

  • ケレンしたほうがよいのにケレンしない
  • 下塗りしたほうがよい素材なのに下塗りしない
  • シーリング工事の増し打ちの手抜き・・等々。

塗料の耐用年数どころか、(施工後5年以内に)別の業者で再塗装されたかたもたくさん見てきました。

(再塗装されたかたの)共通点は、相場より格安すぎる業者に依頼したことです。

これから外壁塗装を検討されるかたは、”格安すぎる見積書”に十分注意してください。

依頼する際には、保証期間ではなく(劣化症状ごとの)補償期間をよく確認しましょう。

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。